兎家ではオープンから1年で10人以上のベトナムバイク縦断旅のお客様をお見送りしてきました。
その際にライダーのみなさんに伝えてきたことを、ベトナムをバイクで縦断するためのポイントとコツとしてお伝えします。
ベトナムバイク縦断旅の参考にしていただければと思います。

日程の組み方

ベトナムは南北に長い国で、ハノイからホーチミンまで約1,800kmもあります。
これは札幌から福岡に相当する距離で、高速道路がなく日本の一般道よりも道路状況が悪い道を走行することになります。

 

ベトナムは日本より少し小さいだけでほぼ同じ大きさです。
地図を比較すると南部ホーチミンから北部ハノイまではかなりの距離があることがわかると思います。

バイクの速度を平均35kmとし一日7~8時間走行するとすると、一日の走行距離は245~280kmで計算できます。
少し遅いと思われるかもしれませんが、信号で止まる、飲み物を飲むために休憩する、ガソリンを入れるということを考えるとだいたいそれくらいの平均速度になります。
一日のバイク走行距離は200~300km程度とし、その範囲内にあるできるだけ大きな町に宿泊するのがよいでしょう。
ホーチミンからハノイまで約1,800kmですので最短でも1週間程度はかかり、その場合では休日(観光)無し、トラブル(事故や病気)があったときの予備日無しですので、少なくとも2週間での縦断を想定して計画してください。
逆に言うと1週間あれば縦断することは可能ですが、それだとただの移動になってしまい、ベトナムを楽しんでいただくことができないと思います。

「水曜どうでしょう」では1週間ほどで縦断していますが、あれはテレビ番組であり帯同スタッフやベトナム政府の協力があってできたことで特別だと認識してください。

道中でもしものトラブルがあった場合、予定通り帰国できない可能性がありますので十分に余裕をもって計画する必要があります。
なお、後述する乗り捨てバイクレンタルは3週間からのレンタルになります。
レンタルバイクショップも3週間での縦断を想定してレンタルしていますので、無理な計画を立てないようにお願いします。

また走行される時間は午前中から日が暮れる前、日の昇っている時間帯にしましょう。
地方の幹線道路は道路状況が悪く、道に大きな穴があいていたりすることも少なくありませんし、もし転倒してしまった場合は周りの車に気付かれにくいので重大な事故になる可能性があります。
現にベトナムの交通事故死の原因の一番は夜間のバイク転倒によるものと言われています。
ですので夜間の都市間移動は絶対にやめてください。
ちなみにベトナムの交通事故死者は年間約1万人。日本は4,000人弱です。
ベトナムの人口は約9,500万人、日本は約1億2,700万人であることから事故による死亡率が多いことがわかります。
日本と比べ交通マナーはかなり悪いですので、十分注意していただく必要があります。

 

モデルプラン

ホーチミン … ベトナム1の経済都市
↓ 約220km
ムイネー … 砂丘と漁村の町
↓ 約160km
ダラット … コーヒーの産地で高原地帯
↓ 約140km
ニャチャン … ベトナム南部リゾート
↓ 約220km
クイニョン
↓ 約290km
ホイアン … ランタンの町(世界遺産)
↓ 約30km
ダナン … ベトナム中部の中心都市でリゾート地
↓ 約100km
フエ … ベトナムの古都(世界遺産)
↓ 約170m
ドンホイ … 世界最大の鍾乳洞がある町(世界遺産)
↓ 約170km
ヴィン
↓ 約200km
ニンビン … 奇石と渓谷、古都ホアルー(世界複合遺産)
↓ 約100km
ハノイ … ベトナムの首都

合計約1,800km(あくまでも都市間距離を計測したもので、通常の走行距離はこれ以上になります)

 

バイクの選び方

ベトナム到着後、まず最初に相棒となるバイクを選ぶことになりますが、相棒選びには二つの方法があります。

1.レンタルバイク

乗り捨てレンタルバイク。
レンタルバイクショップにてバイクをレンタルする。
兎家提携のレンタルショップではホーチミンにてレンタルし、ハノイにて返却できる(ホイアン、フエでも返却可)。
ハノイ、フエ、ホイアン、ホーチミンの各店で借りることができ、各店にて返却可能。

レンタル料金
・3週間レンタル 170~350ドル (2週間でも同額)
・1ヶ月レンタル 180~400ドル
レンタルに伴うデポジット 600ドル(バイク返却後、返金されます)

2.バイク購入

街の中古バイク屋にてバイクを購入する。
バイク価格は車体により大きく変わる。

参考価格
・HONDA Wave 300ドル~(セミオートマ)
・SUZUKI Hayate 500ドル~(オートマ)
これは最低限の価格で新しいバイク、状態の良いバイクほど高くなります。

目的地到着後はバイク屋等でバイクを売却できます。
売却価格は購入額から少なくとも200~300ドルくらい下まわることを想定してください。
状態が悪いバイクには値段がつかないこともあります。
HONDAのバイクでも中国製は安く買い叩かれますし、値段がつかないことも多いです。

兎家ではバイクを購入されるにあたり、ホーチミン市内で中古バイクを売っているエリアをご紹介します。

 

ベトナムでの運転ルール

日本でのバイクの運転に慣れておられる方でも、ベトナムの道路事情は全く違います。
まずもって車線が日本とは反対で左側通行です。交差点の右左折には最初は戸惑うことでしょう。
過信して運転される方はおられないと思いますが、ベトナム特有の運転ルールを知って運転していただければより安全に走行いただけます。

 

クラクション

日本でクラクションを鳴らすと威嚇する意味合いが強いように思いますが、こちらのクラクションは自分の居場所を伝えるための手段です。
例えば前のバイクを追い抜くとき、例えば道路を(少し強引に)左折するときなどにクラクションを鳴らしながら走行します。
ですのでクラクションが鳴ったからといって運転手が怒っているわけではなく、「ここに私がいるから気をつけてね」との意味になります。

交通ルール

ベトナムの交通ルールは日本とはかなり違います。
ベトナムでのバイク走行では法的にはNGですが、以下の走行が行われます。
・逆走
・歩道走行
・赤信号時の右折
また逆に以下の交通違反にはやたら厳格です。
・ウインカー不点灯
・夜間走行時のライト不点灯
・信号停止時の停止線
正直言って日本人には意味がわかりません。
逆走していても取り締まられることはないのですが、ウインカーを付けずに曲がると警察に捕まります。
ですがここは郷に入りては郷に従え、これがベトナムの交通ルールだと認識し、(変な)ルールを守りましょう。

 

事前準備

ベトナムビザ

2週間での計画を立てた場合でも、1ヶ月のベトナムビザを取得していただく方が良いでしょう。
なぜなら道中でどのようなトラブルがあるかわかりません。
もしトラブル(事故や病気など)で長期滞在(入院等)が必要になったとき、ビザ無しオーバーステイになると出国時に高額の罰金(オーバーした日数によって50~数百ドル)が発生します。
1ヶ月のベトナムビザはインターネットで申し込むと25ドルで取得できますので、保険の意味でもビザを取得されることを強くお勧めします。

ベトナムのEビザ申請は以下から↓
https://evisa.xuatnhapcanh.gov.vn/

Eビザ申請方法は以下を参考にしてください↓
https://kyujin.careerlink.asia/vietnam/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E7%94%9F%E6%B4%BB%E6%83%85%E5%A0%B1/Vietnam-Evisa

 

日焼け対策

ベトナムの日差しは日本と比べ物になりません。
特に3~5月初旬はベトナムは一年で一番暑い時期になります。
35℃を超えることも珍しくなく、乾季ですので雨が降って涼しくなることはありません。
半袖半ズボンでツーリングされる方はおられないと思いますが、必ず長袖長ズボンで走行してください。
これは転倒時のダメージを和らげるだけでなく、ベトナムの厳しい日光からも守ってくれます。
ベトナム人が暑くても一年中パーカーを着てバイクに乗っているのはこのためです。
日本の太陽より紫外線が強く、日焼けをし過ぎると肌の弱い方は火傷のように水泡ができ大変痛いです。
最悪ベトナムで買うことはできますが、長袖、長ズボン、ライダーグローブ、サングラス、日焼け止めを日本からご持参ください。
可能なら日本からフルフェイスのヘルメットを持ってきてください(ベトナムのヘルメットはかなり品質が悪いです)。

 

インターネット通信

長距離でローカルな場所を移動することなるので、インターネット環境を準備してこられる方がいいでしょう。
Maps.MeアプリならWi-Fiのない環境でも地図を見ることはできますが、なにかのときのためにインターネット環境を用意しましょう。

・日本でポケットWi-Fiを借りる

日本でポケットWi-Fiを借りてくるとお持ちのスマホをそのまま海外で使用できます。
ベトナムはWi-Fi環境がとても良く、郊外の街でもほぼ問題なくつながります。
またどんな小さなローカルカフェでもWi-Fiを飛ばしており、どこでも無料で借りることができます。
ですのでWi-Fiをレンタルしてくる場合は高速である必要はありませんし、安いもので十分だと思います。

参考
http://kakaku.com/mobile_data/world-wifi/ranking.asp?ww_country=112

・ベトナムでSimカードを購入する

Wi-Fiレンタルよりも安価に済むのがSIMカードの購入です。
DocomoやSoftbankなどで購入されたスマホはSIMロックがかかっていますが、どのキャリアも購入後100日ほど経過していた場合はSIMロックを解除できます。
ショップに持って行ってもいいですが、費用がかかりますので自分ですることもできます。

参考
https://www.soldi.jp/articles/method_of_sim_unlock/

元々SIMフリースマホを購入されている場合や海外でスマホを購入されている場合は、SIMロック解除作業無しでベトナムSIMを使用できます。
ベトナムのSIMカードはベトナムの空港や町の電気屋さんで購入できます。
プリペイド式が基本ですので、お金がなくなればチャージすればいつまでも使用可能です。
ちなみに空港で購入される場合、「〇日間無制限」と言われていてもチャージ(お金)が切れると使えなくなるようです。
そのときはあきらめてお金を払ってチャージしてください。
なお、プリペイドカードは町の売店みたいなところで買えますし、ローカルなカフェでも売ってたりします。
ベトナムには日本と同じく3つのキャリアがあり、同じキャリアのプリペイドを購入してください。
ベトナムのキャリアは以下の3つです。

Viettel Mobile
・MobiFone
・VinaPhone

どのキャリアも大差はありませんので、お好みでどうぞ。
通信SIMでも問題ありませんが、大した金額差はないので電話をつけておくのもアリです。
もしなにかトラブルがあったときは兎家にお電話くだされば、なにかお手伝いができるかもしれません。

 

 

以上の項目を十分に検討(理解)してベトナムバイク縦断旅を計画していただければと思います。
なんであっても自己責任ではありますが、一番大事なことは無事に日本に帰ることです。
バイク縦断旅を成功させるのはその次であることを忘れないでください。
そのための準備は怠らないようにしていただき、笑顔でベトナムを出国していただければと思います。

少しのお金の出費をケチらず、縦断成功のためにも多少のお金を出すことも検討してください。
バイク購入の際、少し高くても乗りやすいバイクを選ぶ。
夕食はその街の名物料理を食べてみる。
数日に一回はいいホテルに泊まって静養する。
バイクで縦断することだけを目的にせず、ベトナム旅そのものを楽しんでもらえたらと思います。

もし兎家をスタート地点にしていただけたなら、できる限りのサポートをさせていただきます。
兎家をゴール地点にしていただけるなら、盛大にお迎えしますのでぜひともご連絡ください。
そのどちらでもない場合でもなにか困ったことや相談事がありましたら、お気軽にご連絡ください。

兎家はベトナムを縦断されるすべてのライダーのみなさんに、何かしらのお手伝いができればと思っています。
なんでもお気軽にご相談ください。

兎家から自転車でホーチミンからハノイまで行かれたツワモノもいらっしゃいました!