2026年6月ホーチミンに新空港開港

ロンタイン国際空港が2026年6月開港✈️

ホーチミン近郊に生まれる、東南アジアの新しいハブ空港

ホーチミン市の中心から東へ約40km、ドンナイ省で建設が進む「ロンタイン国際空港(LTH)」。
英語表記では「Long Thanh International Airport」。

開港は2026年6月を予定。
完成すれば、ベトナム最大の国際空港となり、ホーチミン市の「新しい玄関口」として世界中からの旅客を迎えることになります。


■ なぜ新しい空港が必要なの?

現在ホーチミンの空の玄関口であるタンソンニャット国際空港(SGN)は、市街地のど真ん中にあり、一日中フル稼働の状態が続いています。
設計上の処理能力を大きく超えており、滑走路の増設も難しいことから、「新しい空港をつくるしかない」という結論に至りました。

こうして誕生したのがロンタイン空港計画です。


■ アクセスはどうなる?

空港はホーチミン中心部から約40km離れており、高速道路や鉄道などのアクセス整備が重要課題となっています。
現在、以下のような交通インフラが同時に進められています。

  • ホーチミン市と空港を結ぶ高速道路

  • 数年以内の都市鉄道(メトロ)路線の延伸計画

アクセス面が整えば、観光・ビジネスの両面で利用しやすい空港になりそうです。
現在のところ、空港から市内までの空港シャトルバスの運行が計画されています。
空港から市内中心部まで約1時間半の想定ですが、高速道路が完成すれば1時間以内に市内へ到着できそうです。

■ ロンタイン国際空港のスケール

ロンタイン空港は、最終的に年間1億人が利用できる巨大空港として設計されています。
計画は段階的に進められており、まずは「第1フェーズ」で以下の設備が整備されます。

  • 滑走路:1本

  • 旅客ターミナル:1棟

  • 年間旅客処理能力:約2,500万人

その後の拡張では滑走路を最大4本、旅客ターミナルを4棟まで増やす予定です。


■ 今後、国際線の8割はロンタインへ移行予定

ベトナム空港公社(ACV)は、タンソンニャット国際空港の国際線を段階的にロンタインへ移す計画を検討中です。

  • ロンタイン空港:国際線路線の8割、国内路線の1割を担う

  • タンソンニャット空港:国際路線の2割、国内路線の9割を担う

ロンタイン国際空港は長距離の国際線、主要国内線の一部を運航し、タンソンニャット国際空港は近距離の国際線とほとんどの国内線を運航する予定です。
日本便はロンタイン国際空港に移行する予定です。


■ ベトナム南部経済の起爆剤に

ロンタイン国際空港の完成は、ベトナム南部の経済圏全体に大きな影響を与えると期待されています。

空港を中心にホテル・物流センター・商業施設などの開発が進み、ドンナイ省やブンタウ市などのエリアにも新しいビジネスチャンスが生まれています。

ベトナム政府はロンタインを「東南アジアの国際ハブ空港」に育てる構想を描いており、シンガポールのチャンギ国際空港や、バンコクのスワンナプーム国際空港に肩を並べる国際ハブ空港を目指しています。


■ まとめ:新しいホーチミンの空の玄関口へ

ロンタイン国際空港の完成は、単なる新空港の誕生ではなく、ベトナムの国際競争力を象徴する一大プロジェクトです。

あなたが次にベトナムを訪れる際に降り立つ場所は、もう「タンソンニャット」ではなく「ロンタイン」になっているかもしれません。

ベトナムの新しい空の玄関口、そして成長する南部経済のシンボルとして、ロンタイン国際空港の開港に期待が高まります。

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