クチトンネル・ベンディン

ホーチミン観光で外国人観光客に人気の場所と言えば、メコン川クルーズですね。
はい、今日はクチトンネルに来ました。
観光地になっているクチトンネルという場所はベンユックとベンディンの2ヶ所あります。
今回はベンディンという方のクチトンネルに行ってきました。
こちらは観光ツアーでよく使われる方で、ホーチミン市からではこちらベンディンの方が少し近いです。

入場料は110,000VND(約500円)です。
格安ツアーだとツアー代とは別に当日入場料を徴収されます。そうやって安くみせているんですね。
うさぎやのツアーは入場料込みですのでご安心ください。

入場ゲートを過ぎて地下道を抜けると藁ぶきの小屋のようなものが見えてきます。
ツアーだとツアー会社のガイドがフォローしてくれますが、今回はフリーで来たので係の人に促され、ベトナム戦争におけるクチトンネルの役割を映像で観てからツアーの開始です。
こちらの映像、日本語でもありますが格安ツアーだと強制的に英語になります。

映像でクチトンネルのことを学んだら、ガイドさんが順番に案内してくれます。
今回はひとりで行ったのですが、ベトナム人観光客の方と一緒にまわりました。
ガイドさん(軍の人?)が別途英語で説明してくれるのですが、癖が強い英語で残念ながら半分もわかりませんでした(笑)
ツアーで行くとツアー会社のガイドさんが補足してくれますのでご安心を。

このトンネルの入り口はオリジナルで、だいたいA4一枚分しかありません。
身体の大きいアメリカ兵に入られないようにしていたとのことです。
私も入ってみましたが、肩がひっかかるので手を上げないと入れませんでした。
ツアー参加者が少なければこのトンネルに入って写真を撮ることもできます。
格安ツアーは5~60人の大人数なのでこのトンネルに入るどころか囲んで見ることもできませんのでご注意を。

 

次に罠の説明です。
実際にベトナム戦争時、ベトコンと呼ばれた人たちは数々の罠を作りアメリカ兵から恐れられたということです。
回転式になっており、落ちると串刺しになります。

ベトナム戦争時、アメリカ兵が捨てていった戦車の残骸がありました。
今年はベトナム戦争終結から45年ですが、アメリカ兵がベトナムを去ってから47年ですので50年くらい前のものだと思われます。
日本と違ってこんな大切なものに登って記念撮影をしても大丈夫です!

また罠が出てきました。
壁の絵はコミカルですが、実際に戦闘中に落ちて大けがをすることを考えると怖いですね。

次に武器工場がありました。
武器工場といってもアメリカ軍が落とした爆弾を再利用して作りました。
手作業で全部やったそうです。
ちなみにここにある人形、スイッチを入れると動きます。
ガイドさんが突然スイッチを入れるので知らないとマジでびっくりします。

射撃場に来ました。
ここではライフルやマシンガンの射撃ができます(有料)。
AK47、M16 、K54ピストルなどは1発60,000VND(約300円)
M30、M60などは1発55,000VND(約270円)
最小10発からですが、誰かとシェアすることもできます。
すごい音がしますのでイヤーキャップを忘れずに。
なんとベトナムで銃を撃てるのはここだけだそうです。
隣国カンボジアはいろんなところで撃てるのでベトナムもそんなもんかなーって思ってたんですが、ベトナム全土で観光射撃はここだけです。

撃っている人を待っている間、お土産を買ったり、ドリンクを飲んだりできます。
今はコロナのために観光客が非常に少ないのでフードコーナーは閉まってました。
アイスクリームや缶ジュースなどは買えました。

タイヤの底を再利用したゴムサンダルを作って販売しています。
このサンダル、ホーチミンサンダルという名前がついており、ホーチミンさんも愛用していたということです。
ただ作りがかなり雑なので絶対靴擦れすると思います。
ホーチミンさんも絶対靴擦れしていたと思います。

そしてお待ちかね。クチトンネルに入ります。
こちらのトンネル、観光用に広げてあるということですが、入っていくとどんどん狭くなり中腰で精一杯です。
以前に普通に観光ツアーに参加したとき、欧米人の方は入り口を見てあきらめて上がってきました。
ベトナム戦争時もそういった感じでがっかりしたんでしょう。
ガイドさんの後ろをついて入ると中は本当に狭く、そこを中腰で進むのでかなり腰と膝にきます。
100mくらい進んだとのことですが、出てきたときは汗だくになっていました。
ただ思ったより汚れませんでした。

最後に当時の食事だっという蒸し芋とお茶をいただきました。
この芋、キャッサバという芋ですが、皆さん絶対知っていて食べたことがあります。
はい、そうですね。タピオカです。
ベトナム戦争時、ベトコンのみなさんの主食はタピオカだったんです。
約50年前のベトナムのゲリラと今の日本の若者は同じものを食べていたんですね。
まさかベトナムゲリラも50年たって日本で同じものを食べるとは思ってもいなかったでしょうね。

さてタピオカを食べたらツアーは終了です。
もと来た地下道まで案内してもらえます。
もしガイドさんが親切にしてくれたら少しチップをあげてくださいね(50,000VNDほど)。

 

ベトナム戦争の軌跡として今は観光地となっているクチトンネル。
ベトナムにはたくさんの世界遺産がありますが、その世界遺産を差し置いて外国人観光客が一番訪れるのはクチトンネルだそうです。
クチトンネルはベトナム戦争時にアメリカ軍を含む南ベトナム政府と戦った南ベトナム解放民族戦線と呼ばれるゲリラの基地です。
機械ではなく手で掘ったトンネルは全長約250kmとも言われています。
ベトナムからカンボジアまでつながっているという話も…。

普段は外国人観光客でごったがえしているこの場所も今はとてものんびりしていました。
現在ベトナム政府は世界遺産登録に向けて準備中とのこと。
次回ホーチミンにお越しの際にはぜひ見に行ってみてください。
世界遺産になる前に行っておくのがおススメですよ。
うさぎやでは英語、日本語のどちらでもツアーをご準備しています。

先述しましたが今回訪れたのはツアーでよく使われるベンディンという方のクチトンネルです。
次の機会にはベンユックもレポートしたいと思います。

 

Ben Dinh Tunnels museum

Địa đạo Bến Đình

Ấp Bến Đình, Phạm Văn Cội, Củ Chi, Hồ Chí Minh

 

ホーチミンの日本人ゲストハウス

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